『 別の会社から同じようなプリンタが!? 』



一見、ライバルに見える会社同士が実は協力し合っていたりするのは
どこの業界も同じ事で、プリンタ業界でも盛んに相手先ブランドによる
商品の供給(OEM)が行われています。

プリンタも自動車と同じようにエンジンと呼ばれる部分がありますが、
OEMの供給も自動車と同じように完成品(プリンタ)であったり、
エンジンだけであったりします。特にエンジンの開発には多額の
開発費と長期にわたる開発期間が必要なので、一般には大手と見られるプリンタ
会社もエンジンはOEMを受けているということもあります。


ところが面白いことに。。。

プリンタ業界、どこの会社もインクジェット部門とレーザ部門は独立性が強いようです。

元々技術的に全く違う部分が基本にあるので仕方ないのかもしれませんが、
OEMを行うのもレーザープリンタだけの場合やインクジェットだけの場合が多いようです。

逆に、レーザープリンタはOEMをしているのに、インクジェットでは真っ向からシェアを争う
ライバル関係だったりします。特許も同じ事が言えます。他社の特許を使わずに製品を
開発するのは非常に大変なことです。このため、一般にはライバル会社と見られている
ような関係の会社同士がクロスライセンス(お互いの特許を利用できる契約)を
結んでいたりします。


プリンタのカバーをあけてみると、同じエンジンのプリンタがわかります。
そのため、他のメーカーのインクやトナーカートリッジが使えます。
現在、市場にでている汎用品トナーカートリッジ(NB)はメーカーが他メーカ
ーに供給しているOEM品ですので、純正品とほぼ同等品です。